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経験は大事なこと2018.11.01 Thursday
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JUGEMテーマ:歯の健康
下顎の第一大臼歯の内側で、ねもとの歯肉が凹みがちの人がおられた。
治療中であったので、この凹みは治療によってできたのではないかと
問い詰められたことがあります。歯肉を間違って削れば痛いし、その部に
炎症を起こした結果、治癒過程で凹むことはありますが、別に腫れるようなことが
あったわけではない。考えられるのは、その人は吃音があり、常に舌先で
発語開始時に、その部の歯肉を押してしまうので、歯肉というよりも
歯槽全体が、へこむのではないかという疑問であった。
舌の力は結構おおかなものなのですが、幼少時より続いてきていれば
可能性は高いと思われます。
初診時より気がついてはいたが、指摘せずにいたものである。患者さん本人も
それまで気が付かないで、いたのであるが、それが普通である。
後にも先にも、そのようなケースに遭遇したことはないのですが、
経験しなければ、解らないことがあるということです。
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