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総義歯でのリップサポート2009.07.30 Thursday
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総義歯でのリップサポートは、咬み合わせの高さにも関係します。
奥歯から来る咬み合わせの高さが正しくないと前歯は寸詰まりの高さになりますから、
正しい位置に人工歯を配列できません。咬み合わせの高さを正しくしようとすると、顎堤
が大きく吸収している人では義歯の高さが大きくなるので、多くの歯科医は
本能的かどうかわかりませんが、咬み合わせの低いものにします。
そうなると、リップサポートはうまくいきません。咬合高径と、前歯の配列は関係が
有りますので、かくて正しい咬合高径、前歯の配列の正しい義歯と言うものは
今までには、診た(見たでは有りません)ことがないということになります。
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義歯でのリップサポート2009.07.29 Wednesday
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主に義歯でのリップサポートなのですが、総義歯ではまともに作られたものを
見たことが有りません。自然歯の場合上前歯の中切歯中間の裏側に、歯間乳頭という
高まりがあります。歯がなくなってもこの部は比較的に良く保たれていて、指標になりま
す。義歯の人工歯での中切歯を並べる時には,当然この歯間乳頭の前方に並べるので
すが、ほとんどが有るべき位置の後方に並べてあるのです。ということは義歯の上顎前歯の
人工歯が本来自分の歯があった場所より後方に位置することになり、リップサポートが
失われがちになるのです。
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リップサポート2009.07.28 Tuesday
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上下の口唇を裏側から支えている歯と歯槽提は、口元の審美性に大きな役割を
果たしています。上下前歯の適切な咬み合わせと、歯肉の支えがあって初めて
美しい口元が可能になります、
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インプラント後の咬み合わせ2009.07.22 Wednesday
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最後臼歯を失って,インプラントによる治療をしたとします。
半年くらいは歯がない状態ですから、下顎が持ち上がって咬み合わせが変化してしまいます。この事を理解してない歯科医が多いために、せっかくインプラントをしても咬み合わせがおかしいという質問が、歯の相談サイトに増え始めました。これからも増え続けるでしょう。予想していた通りです。歯の治療は総合力が重要なのです。
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不正咬合治療のアプローチ2009.07.18 Saturday
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これは歯科矯正学に関する本の題名です。
副題に、顎顔面のダイナミックスを考慮した 、 がついています。
東京臨床出版株式会社
著者 佐藤貞雄
p30からの抜き書きです。
一方、これまでの顎顔面頭蓋の成長発育研究の歴史は、顎顔面骨格の発育パターンを
人為的に変える事が出来るということを証明するための過程であったともいえる。
1940年代までは、顎顔面の発育パターンは決して変えることが出来ないもので有ると
信じられていた。
しかし、ファンクショナルマトリックス説や、サイバネティックモデルの出現によって、
発育パターンを変える事が不可能ではないことが示唆された。
実際、1970年代に行われたMcNamara,Graber,Harvolt,Bassらの研究から、咬合機能を
変える事によって下顎頭の細胞増殖が誘導され、下顎頭の生長量が変化することが
明らかとなり、顎顔面の発育パターンを変える事が可能である事が示唆されてきた。
以上ですが、細いワイヤーでは出来ない矯正治療です。
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セファロ分析、矯正治療後の相談2009.07.13 Monday
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X線頭部規格写真による不正咬合診断をセファロ分析と言います。
アメリカで発達したため、人名を付けてSteinerの分析、Tweedの分析,Downsの分析,
Rickettsの分析等が有ります。一般的にはSteinerの分析を行いその他の分析法を
参考にします。Steinerの分析は上下前歯部の位置関係を明瞭にする事が特徴です。
今日の相談者のセファロ分析は、Steinerの分析を行っていないようで、下顎前歯の位置
判断を正しくとらえていないものでした。矯正専門医ではない私が、再治療する事に
なりそうです。
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スプリント バイトプレート2009.07.08 Wednesday
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よそでスプリント治療を受けてる人が、咬み合わせを診てほしいと来院しました。
何か咬み合わせが変で、変化がないと言うことです。
中心位近くに有るべき咬合位がずれていて、舌の癖とも関係有りそうです。
スプリントは高さしか調整出来ません。上述のことには全く触れられていないそうです。
矯正的治療で咬み合わせを整える必要が有りそうです。
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歯列矯正をするときの標準値2009.07.03 Friday
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矯正するときに、比較する標準があるのですかと、聞かれた事が有ります。
私は日本矯正歯科学会の雑誌で発表された、”現代日本人正常咬合者の頭部X線規格
写真、および模型計測による基準値”という記事を大事に保管してありそれを利用させて
もらっています。男女別々のデーターです。良い質問だとおもった事です。
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インプラント上顎歯槽頂に2009.07.02 Thursday
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抜歯をしてからある程度の期間が過ぎると、上顎は主に頬側から骨が萎縮しますので
抜歯してから相当期間過ぎた歯のない歯槽提頂上にインプラントを植立すると、実際に
歯があった位置から、2ミリくらい内側になってしまいます。
左右ですと4ミリになります。それにあわせて下のクラウンを制作すると
上下の歯列弓は幅が狭くなり、咬み合わせはうまくいかないし、
舌の置き場がないと表現される空間の狭い口腔内になってしまいます。
2008.07.11 Fridayの記事、写真を参考にしてください。
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