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48本連続不正咬合のインプラント2014.02.28 Friday
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これで連続48本目の咬合不正のインプラントである。これまでに来院された方が
他院でインプラントをしてきたものである。すべて私が見た他院にてのインプラントは
かみ合わせの極端に低いものばかり!
2013.11.30 Saturday 記事参照。
先日のバイオインテグレーション学会は有意義であった。インプラントのかみ合わせが
低めににされてしまうという内容のものを初めて目にしたことである、基調講演に一つで
であった。
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骨のリモデリング 歯槽堤拡大 インプラント2014.02.26 Wednesday
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骨のリモデリングとは、骨は絶え間なくその時々に応じて骨の改造が
なされていることを指す。具体的には骨が吸収され、その後添加されることによる。
吸収は破骨細胞、添加は骨細胞による。
ちなみに骨粗鬆症の薬では、破骨細胞の機能を抑制して、骨密度を保とうとするものである。
インプラントをするときに歯槽堤の幅が足りないときに頂上に骨の裂け目を作り
その裂け目を拡大して空間に骨が再生されるのを期待するのであるが、
ねじ状の器具で拡大する方法もある。
歯槽堤拡大をしてただちにインプラントを埋入する方法があって、時々実施するのであるが
しばらくするとインプラント周囲の骨が緩んできて、インプラントは動揺するし。レントゲンを
撮ってみると骨が明らかに緩んできているのが読み取れる時がある。これはリモデリングによる
もので、わかっていれば、一時的なもので心配ではあるがまず落ち着いていくものなのである。
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私事ながら 花粉症 舌下免疫療法2014.02.24 Monday
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例年この時期になると花粉症に悩まされている。
舌下免疫療法なるものがあるらしいので、早速ヒバの精油で
試したところ、私においては著効という結果である。ヒバ精油を
1滴口中にたらし広げたのちに、飲み込むと言う方法である。
翌日から軽減し始めて、今日で10日くらいであるが、たまに
くしゃみがでるくらいである。味に慣れたので今は3滴くらい
飲み込んでいる。興味がある方は試してみてはいかが?。
ただし自己責任に於いてお願いします。
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骨癒着した歯の抜歯2014.02.21 Friday
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最近相次いで、小臼歯の抜歯にあたって骨癒着を来している歯に
遭遇している。そのような場合には骨の開鑿をしなければ
抜歯できないことが多い。できるものならば抜歯後の骨の保全をしたいので
抜歯による骨を削り取る作業はしたくないのである。そのようなときは
ある程度予想がついているので、骨の開鑿をしなければならないと
判断しした時点で、その歯の歯根周囲に骨鑿を軽く槌打してわずかに隙間を
形成するのである。こうすることにより、抜歯しようとしている歯の周囲に
リモデリングが生じ、結果骨が緩むのである。早ければ1週間、2週間もすれば
殆どのケースで緩みが生じるのそこで抜歯すれば簡単に抜歯できるようになる。
何も粋がってその日のうちに無理やり抜歯することもないのである。
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睡眠時無呼吸症候群2014.02.12 Wednesday
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久しぶりの定期検診であるから、インプラントが入っていることもあり、パノラマX線
撮影をしてみた。結果、鼻腔の閉塞というのか、非常に狭いのが気になるので起床時口が
乾いていないかたずねてみた。それもそうなのだが、イビキがひどく睡眠障害で
受診中であるという。パノラマのさらなる所見は、撮影角度、頭部の位置付けにより
再現性がないとはいえ、下顎後方が頸椎とかさなって映っている。ということは
軌道の狭くなることが、予想され睡眠時無呼吸に繋がることもある。実際のところ入院して
睡眠中の検査をしたところ、かなり長時間の無呼吸があることがわかったらしい。
確実に改善するとは言えないが、マウスピースを作ってみることにした。大学病院での
診療らしいが、なぜ歯科医に対診を求めないであろうか。上に書いたことは判っていない
うえでの診療であろうことは判然とししている。
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人間は大開口で顎が外れる2014.02.10 Monday
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肉食のトラなどは大開口しても、顎が外れることはない。顎関節の標本を見ると
下顎の関節頭は、側頭骨の関節窩と蝶番のように回転するだけで、下顎頭は前方に出てくる
ことは出来ない仕組みになっているのである。人間は直立2足歩行をするようになって、
頭蓋が大きくなることが可能になったが、その重い頭を支えるために、頸椎との連結部分は、
バランスを取るために、すなわち大後頭孔は、進化につれ前方に移動するようになった。
このことは何を意味するか。
頸部が下顎に接近することになるということである。
そうなると大開口すると下顎後方が頸部にぶつかるようになってしまう。
これはまずいことなので、大開口するときは下顎が前進して頸部とぶつかるのを避けるように
なったと思考する。この様に具体的に説明していることを今まで見たことがない。
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下顎の左右へのズレ2014.02.08 Saturday
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下顎正中線が左右どちらかにずれていることがある。歯自体がずれて並んでいることは
少ないが、時としてあることはある。多くはずれている側の歯に先天性欠損があるために、
その部に歯が押し寄せるために、歯自体がずれてしまうことによりおこる。
そのほかには下顎の左右の発育の違いがあり顎の大きさの違いにより
下顎正中線の不一致をみることがある。また、前歯部に反対咬合を生じている場合には
機能的に下顎が変位していることにより生じる。見落とされがちなのは(理解不足もあり)
一側の臼歯部の咬合高径が低い場合には、そちら側に下顎が変位してしまい、正中線の
不一致を生じることである。この様なときは歯を動かして合わせようとしても無駄である。
本日は、午後からセファロ分析をしたり、ウィヤーをガムメタルに変更するべく調整を
したりしている。
午前中は、反対咬合の要素があり、オーティカ社の反対咬合用の機能的矯正装置を用いて
咬合誘導をしている中学生が来院してくれた。上顎の発育を助長してくれるために
歯槽基底部の成長が認められ非常に良い結果を招いてくれつつある。
何度も触れていることであるが、本来の矯正は正しい咬合への誘導が主たる目的なのである。
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インプラントの失敗2014.02.04 Tuesday
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○セラのインプラントをも、用いるようになってこのメーカーでの初めての失敗例が本日出てしまった。
廃用委縮による骨萎縮があり、そのうえソケットリフトをしなければならないケースであった。骨がすうそになっているが
ためにハイドロキシアパタイトをコーティングしているものを用いたのであるが、結論から言うと
負荷開始が早すぎたのである。骨萎縮をきたしすうそになっている場合には、アバットメント(支台)のみを
取り付けて、骨に軽い負荷をかけて骨が堅固になってからクラウンを取り付ければよかったと反省している。
もっともこれでいけるはずであると、判断は下しているのではある。もちろんすべて無料でやり直すのであるから、
幸い快く了承してもらった。ソケットリフトはうまく行っていることは、除去後のレントゲンでは確認できている。
ただ単に使用開始が早すぎた例であった。再埋入手術は簡単になるような、その部の骨の条件はよくなっては
いるのである。
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