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一側あるいは両側の咬合挙上

大臼歯部のかみ合わせが何らかの理由で低い状態になることは、非常に多い。片側が

低いときは、その部を仮歯で高くすると、反対側は一時的にかみ合わせに隙間ができる。

また前歯部も多少開いたかみ合わせになる。矯正学的あるいは咬合学的に、前歯部が開く

状態になることを、下顎の後方回転と称している。時間が経ち関節包の伸展が起こると

反対側の開いた状態は閉鎖してくるし、前歯部も同様である。咬合挙上でかみ合わせを

整える治療をするということは、下顎の姿勢を整えることである。

閑話休題

閉鎖してくると書いたが、英語でのocclusionは、一義は閉鎖を意味し血管の閉塞などに

用いられ、次にかみ合わせの意味がある。



posted by: matuyamatetu | 説明しない歯科医 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) |-
健全歯列内のインプラントは少し低めに

 自然の歯は、歯の根の周囲にある歯根膜という組織により、周囲の骨の中に結合されている。

この組織は繊維組織であり、伸展が可能であるし圧縮もされる。そのために歯に力が

加わると、少し動くことになる。咬む力により数十ミクロン歯槽内に圧入される。要するに

沈下するのである。健全な歯列の中に、一本だけインプラントのクラウンが存在したとすると、

この部だけは自然の歯と異なり、咬むむ力によって沈下することはないので、インプラント

部分に力が集中してしまうことになる。そうなると負担過重によりインプラントがダメに

なってしまう、可能性がある。それゆえインプラント部のかみ合わせは、数十ミクロン低めに

しておいて、負担過重に陥らないような工夫をすることが多い。

posted by: matuyamatetu | インプラント | 12:46 | comments(0) | trackbacks(0) |-
咬合高径の低下

 顎関節症の勉強をしていたところ、アメリカのTMDの教科書(翻訳本)に、

咬合高径の低下はTMDの主要な寄与因子の一つであるとは言えないことを

報告した研究があるということが書かれた一文があった。

時間と経済的理由により、全文の取り寄せは出来ないので、

PubMedで調べるのであるが、ほとんどは抄録が載っているのみである。

たまには全文の時もあるが、私としてはabstract で十分である。

挙げられている、論文リストから検索してabstractを読んでみると、increases

in occlusal vertical dimension であって、decrease ではない。

時々歪曲した解釈ではないかと思われることがある。

実際のところ、咬合の低下する原因は多くあり、すべてがTMDにつながるわけでは

ない。というのは、健全歯列の持ち主以外の咬合低下しているかみ合わせが、

多いものであるから、統計処理で論じられると上のようなことになってしまうのであろうか。



posted by: matuyamatetu | 説明しない歯科医 | 12:13 | comments(0) | trackbacks(0) |-
咬合の低下と顎関節症

 咬合高径の低下によって、顎関節症の症状を呈していると思われる、

症例はたくさん目にすることではある。しかしながら、学会では咬合に関しては、

冷ややかというのか、顎関節症の寄与因子はかみ合わせ以外にも多くあり、はじめの

治療は、可逆的治療が望ましいとされている。矯正などは不可逆的とされているが、

実際のところ装置を撤去して、治療を初期のうちに中断すれば、後戻りによって

ほとんど元どうりになってしまう。そこで私が顎関節症の原因がかみ合わせにありと

判定した場合には、可撤式の矯正装置を使って、試し的に治療を初めて見るのである。

症状が改善するようであれば、続ければ良いし、改善しないようであれば中止すればよい。




posted by: matuyamatetu | 説明しない歯科医 | 16:06 | comments(0) | trackbacks(0) |-
他院で失敗したインプラントの除去

 気の毒なことに、これでこの人の他院で実施された、インプラント5本目も

問題があり、これで全て除去する結果になった。実は一回除去を試みたのであるが、うまく

いかなかったのである。その理由は、歯槽堤の狭いところに埋入しているために、

インプラントのボデーすなわちフィクスチュアー周囲の骨、特に頬舌側が薄いので

これを出来るだけ、温存したかったからである。(全周の骨を削ると頬舌側の骨がなくなって

しまうのである。)前回は、前後では厚みが有るところの骨を削って取ろうとしたので

あるが果たせなかったのである。そのために、時間を置いて今日、再度トライしたわけである。

骨に刺激を与えると、その部の骨は多くの場合リモデリングをすることになる。すなわち

骨の吸収後に添加が起こるのである。添加が起こる以前には弱体化しているから

処置がしやすくなるということである。はたして、今日は予想どうりフィクスチュアー周囲の

骨は緩んでいて、回転させることによりなんとか、除去できたのである。

以前紹介した、韓国製の除去器具は使えない状況であったたが、もし固定ピンが折れて

いなければ、比較的簡単に取ることができたであろう。


posted by: matuyamatetu | 説明しない歯科医 | 20:13 | comments(0) | trackbacks(0) |-
下顎回転軸

 下顎回転軸と言えば、普通は下顎を軽く開閉口したときの下顎頭付近にある、

左右の回転軸を想像しがちである。ところが機能的運動時の下顎は、滑走と回転を

伴うわけであるから、下顎の回転中心はもう少し下方で、下顎孔の付近になるということで

あるらしい。

それは、下顎孔から神経・血管が入りこむために最も運動量の少ない場所になると

いうことのようだ。


posted by: matuyamatetu | 説明しない歯科医 | 14:47 | comments(0) | trackbacks(0) |-