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子供 トウモロコシを咬むと痛い2014.07.31 Thursday
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6才になる子供。トウモロコシを食べると歯が痛いということで、親が連れてきた。
座らせてどの歯が痛いのか、尋ねると下顎の前歯である。全体的に虫歯はない。
その前歯は少し動く。そこで ピーン ときた。かじるといたいのでしょう?と尋ねて
そうですの返事。子供の前歯は6才には、永久歯との交換のために、歯根が吸収され始める。
そのために、トウモロコシにかじりつくと、痛くなることは、予想される。
これを説明して、レントゲンンも取らずに終了。
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14万円高いインプラント 多数では倍以上2014.07.27 Sunday
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通勤電車の遅れで、久しぶりに乗ったタクシーにインプラント宣伝のパンフレットが
置いてあった、CT無料・10年保障・クリーンルーム・腫れを最小限に抑える技術
などをうたい文句に書いてある。
でも、当院と比べると1本につき、14万円も高い。本数が多くなると、時間経費が
縮小されてくるので、当院では、そのような場合には割引り率がたかくなる。単純な本数
掛け算は絶対にしない。そうなると、本数の多い症例では、倍以上の差が出てしまう。
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昨日の続き2014.07.25 Friday
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違和感であるが、原因はなんであろう。歯科用のデンタルX線を撮ってみた。
小臼歯の一つは根管充填されてるが、根尖に異常はない。もう一つはよく見ると、
根周囲にわずかな透過像が読み取れる。これは慢性の経度の歯髄の変性的病態か、
歯根破折の可能性がある。あるいは負担過重によるセメント質剥離なども考慮しなければ
ならない。透過像らしきがある小臼のクラウンを外してみると、歯髄は検査でようやく
生きている状態のようである。
仮歯にして様子を見ることにしたが、歯の咬合時違和感ということに
対して、これだけのことを考察して診療をしているということを、言いたかったのである。
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かみ合わせが低いこと2014.07.24 Thursday
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一側の上顎第一・第二大臼歯にわずかづつかみ合わせの低いクラウンがはいっている。
全体的には、比較的虫歯になりにくい口腔内環境であることを、見て取れる。
その手前の第一・二小臼歯にクラウンが入っていて、咀嚼時の違和感が主訴での
来院である。
話は長くなるが、反対側の同名歯は手つかずの、元々のきれいな歯である。
左右の小臼歯にかかる咬合力が、異なり奥歯のかみ合わせが低い側の小臼歯には咬合力の
負担過重を生じ問題を起こしている可能性がある。これが違和感の原因かもしれない
可能性がある。
念のために主訴側の顎関節の症状で、初めはカクカク、その後引っかかる
ようになり、徐々に何ともなくなったのではないかと、確かめさせてもらうと、
そのとうりで有るということである。
第一・第二大臼歯のクラウンはわずかにかみ合わせが低いのであるが、
これで証明とまではいかないが確信に近い。
この様にかみ合わせの低いことで、問題を生じている人が、大学病院等では
かみ合わせに問題はないと言われたという症例が、何度もある。総合的視点で診ないと
なかなかわかりにくいものなのである。さて問題の第一・二小臼歯であるが、これにも
クラウンがかぶっている。これはその奥歯大臼歯のかみ合わせが低いために、
負担過重になり歯全体がしっかりとした骨植ゆえに、歯にマイクロクラックが入り徐々に、
虫歯になった可能性が高いのである。
わずかにかみ合わせの低い大臼歯クラウンがその手間の、小臼歯の虫歯を生じさせた、
可能性がたかい。
続く
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かみ合わせ治療で高額を使ってしまったらしい2014.07.23 Wednesday
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なかなかに、かみ合わせが低いことを理解することは、大方の歯科医にとっては
難しいことであるみたいだ。本当に気をつけていただきたいものである。
かみ合わせを高くしなければならないのに、削る調整でかえっておかしくなって
しまうことが多い。削る調整はごくわずかと何度も書いてきている。咬合調整(少し削る)
にも、BULL MUDL の法則がある。
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顎骨の膿を取る?2014.07.21 Monday
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歯を抜いて膿を取るとか、根尖部の歯槽を開削して膿を取るという記述を多く見かける。
膿がたまるのは何らかの原因があり、炎症の結果として生じるのであるが、原因を除去
すれば、自然に吸収されてなくなるのであるから、レントゲンなどで骨の陰映像が
あったとしても、膿がたまっているというほどのことではないはずである。
何回も書いていることではある。
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平衡側干渉2014.07.18 Friday
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咬合挙上をして顎位を探っている症例。噛みしめる癖、かみ合わせを確かめる癖を
克服してどうやらかみ合わせの高さは判り始め、前後左右の位置も決まり始めた。
側方運動をしてもらうと、両側に平衡側干渉があって、それがかなり強い。
高さの調整に明け暮れていたので、等閑視していたのであるが今日は、ちょっと反省。
関節円板は偏移しており、関節頭も少し変形している。そのような悪条件の中で、
神経筋機構的に楽なかみ合わせの位置を探すのでる。
ある程度本人の訴え、というよりは症状を見ながら、下顎変位を正して
いくのである。かみ合わせの高さばかりに気を取られ、平衡側干渉をチエックするのが
遅れてしまったと言うことであるが、とにかく咬合高径の決定だけで、非常に時間が
かかってしまった。一筋縄ではいかないことがある。
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咬合違和感2014.07.17 Thursday
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かみ合わせの違和感が長期にわたって続く人が存在する。しっかり治療してきた
つもりでも、ある程度の期間が過ぎると、今までは調和がとれていると思われるかみ合わせでも
実際には変化してくることがあり、それが実際のところ違和感に繋がっている場合が、
多いので多少の修正を余儀なくされることがままある。気のせいだ、エビデンスがない
などとは言えないのである。本人にとっては、結構重要であり、深刻なことでもある。
変化ということに触れると、かみ締めの癖が軽減して上下顎の咬合高径に余裕が出てきたり、
臼歯部咬合高径の挙上により関節円板の復位により、下顎に偏移を生じたりなどと、
色々である。
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髄床底側枝2014.07.16 Wednesday
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歯冠の中は歯髄があり、この歯髄の入っている部分を歯髄腔と言います。臼歯では歯根
が複数あるので、私髄腔の歯根側の歯の部分を髄床底と呼んでいる。数値はまちまちの
報告であるが、この髄床底に歯髄の側枝が存在するときがある。これを意識しているので
根管治療に当たっては、ずいぶんと気を付けているのであるが、私自身としてはそうお目に
かかることはない。マイクロスコープがあれば、発見率はたかくなるのであろうか。
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顎関節症と矯正治療2014.07.15 Tuesday
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最後臼歯部のかみ合わせが低めになりやすい顎顔面の骨格形態がある。
この様なかみ合わせ傾向を持つうえに、下顎第二大臼歯(7番)一本に、異常に低い冠を
被せられたために、顎関節症になってしまったケースである。
冠を取り換えて仮歯にて咬合挙上を始めると同時に臼歯部の咬合高径を高くするために、
針金細工の歯列拡大装置(クロザート)で上下顎の歯列を拡大した。現在症状はほとんど
消失したが、少し前までは、上下のかみ合わせはしっくりかみ合わない状態になった。
この様なときには矯正専門家はゴム等をかけて、無理やり咬合させてしまうものである。
ところが、この様なケースは、下顎の偏位を正しながら、咬合平面の傾きを変えてしまう治療
なのである。顎関節ファーストなのである。幸いにして、歯列同士の前後の関係と、左右の関係
はほぼ理想的状態である。そのようなときは無理やりかみ合わせる様にする必要はない。
放置しておけば次第にしっくりかみ合うようになってくるものなのである。一時クリックは
減少していたが、本日また少しクリックが感じられるようになってしまった。歯列全体から
評価すると、まだ仮歯のクラウンが引くい可能性があり、かみ合わせを高くすることにした。
筋機能に対する調和のとれた、かみ合わせを確立するには、時間がかかるものなのである。
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