-
抜歯(小臼歯)矯正後の歯列2014.08.29 Friday
-
小臼歯抜歯による矯正後の歯列を型採りして、模型にしてみるといかに歯列が
小さくなってしまったことかと、いつも残念な気持ちで嘆くというか、複雑な
気分になる。数年前の一時期は抜歯矯正後の顎関節症の患者さんが十数人診ていた
ことがある。それぞれに説明して改善の余地があるものは再矯正したりかみ合わせ治療で
何とかケアーできてはいたが正直なところ、すべてのケースで満足な結果が得られたわけでは
ない。明日、歯列拡大をすることになった人の模型を見ていて書き始めたのであるが、
矯正治療を受けようとする人は、抜歯矯正の得失をきちんと説明を受けてもらいたいと
願うのです。
-
インプラントの隣の歯に隙間2014.08.26 Tuesday
-
インプラントの隣の自分の歯との間に隙間ができ始めたという記事が目に入った。
歯科ではコンタクトと称し、開いたとかきついとかいうことが多い。隙間の内容であるが、
自分の歯の種類から言うと、下顎第一大臼歯と奥のインプラント間、下顎第一小臼歯と
奥のインプラント間の2症例について写真入りで提示している。理由は判らないそうである。
この原因はインプラントのクラウンのかみ合わせが低いということに尽きる。クラウンの
写真が載っているが、明らかに低いかみ合わせになっている。そうすると隣在の自分の
歯が全体から言うと高すぎることになり(本当はせっかくのインプラントのかみ合わせが
低いために相対的に、あるいは全体的にも)咬合負荷がかかりその結果、動いてしまうことに
なりンタクトが開いてしまうのである。
K△デンタルという歯科関係の情報小冊子中の、○○○塾と称する講師の記事である。
ことほど左様にかみ合わせの低いインプラントばかりなのがお判りでしょう。
この例も情けないことに自分のしたことがわかっていないのである・
-
他院48本目のインプラント やっぱり低い2014.08.21 Thursday
-
しばらく他院でのインプラントを見ていなかった。
一昨日来院者のインプラントはやはりかみ合わせが低い。全体に問題がありながら
さらにかみ合わせを低くしてある。自身のインプラント治療でも低くならざるを得ない
ケースについては説明してきている。だがそのようなものではないのである。
どこまでも続くような気がする。
-
最後臼歯の咬合支持力2014.08.20 Wednesday
-
下顎を持ち上げて咬む筋肉は咬筋と側頭筋であるが、いずれも歯並びの後方の下顎骨に
ついている。つまり歯の後側で力が働いているからことになるから、後方歯ほど力が
かかることになる。
ところが歯を観察すると大臼歯は後方の歯になるほど華奢になる。第一大臼歯が大黒柱と
伝えてきてはいるが、それはものを咬むゆえ当然第一大臼歯あたりがその場所になる。
ただ力点という観点からは最後臼歯のほうが力が強く加わってくるはずである。インプラント
治療に関していえば、最後臼歯部であればできるだけしっかりしたフィクスチュァーが
望ましいことになる。
-
なぜ低位咬合がわからないのか2014.08.19 Tuesday
-
遠方から来院の人。右上6番のクラウンが低い。それだけでかみ合せ全体が変化
してしまうことがあることは再三書いてきた。少々ドリコ型(顎が長い)で下顎下縁も
急傾斜である。6番の手前の歯もクラウンになっておりそれらも低い。この様なときは
奥の7番の歯上下も圧下されてかみ合わせが低くなってしまうことが多い。
6番が低いことは一瞥でわかる。
となれば7番が圧下されていないか本能的に見ることになる。下顎7番は
後方に行くにつれて低くなっており反対側とは異なっている。上顎は判りにくいときは
咬合平面板で調べるのであるが、かなり低くなっている。
となると右歯列はかみ合わせの高さが足りないことになる。
大○歯科大学を受診したけれどかみ合わせに問題はないと言われたそうである。
咬んでもらったうえでかみ合わせを見てもわからないのであるが、上下の歯がきれいに
かみ合っているとそれでかみ合わせに問題がないという判定を下してしまう。
このケースは、本人自身も7番が低くなっていることに気付いている。常々大学を
受診しても若い先生が初診で診ると分からないことが多いと話している。この例も
実はそうなのである。なぜこのようなかみ合わせが低くなっていることがわからないのか
不思議である。かみ合わせ専門家と称する歯科医院にて診てもらったところいきなり
歯を削られたそうである。それでは余計悪化してしまう。従業員はみな能面のような
表情であったそうだ。きっとそこでは治らないことを知っているからだろ。もちろん
咬合低下も理解していないようであった。8件の歯科を受診したそうである。
-
サメの歯? 人の歯でしょう2014.08.17 Sunday
-
MSNを開いたらグーグルのケーブルをサメに食べられていたとかの記事。
水族館入り?のサメの写真はどう見ても人間の歯になっている。
面白い冗談!?
-
靖国神社のせみ時雨2014.08.15 Friday
-
昨日靖国神社に詣でてきた。都会の中でしっかりしたせみの鳴き声で騒々しいのは
緑陰のおかげかと、感心したり、嬉しかったりした。以前は東京招魂社といったらしいが
明治12年に改称されたようである。帰りに日本棋院に寄ってみたが当方ヘボ碁ゆえ、
一局打ってってもらうということはしなかった。
-
ブラキシズムと 中枢2014.08.14 Thursday
-
歯ぎしりかみ締めをする人と正常者の違いを、脳波などの検査器具を用いて
種々検討されているらしいのだが、結論的には断定できるようなことは
まだ知られていないようである。
-
部分矯正2014.08.13 Wednesday
-
部分矯正はそこだけで改善しようと思ってもほとんどのケースでは無理と
考えてよいと思う。歯並びの悪さは隣近所ひいては全体に存在する問題の結果として
部分にしわ寄せがきていると言えるからである。隙間があるのに1本の歯がねじれているとか
下顎前歯が叢生で1本抜歯して整えるようなケース以外無理であろう。
-
インプラントのオーバーロード2014.08.12 Tuesday
-
犬のラブラドール数頭にインプラントを施し、3ミリ過高のクラウンを装着して
一定期間観察をした結果、骨に問題は生じなかったという報告である。しかしこの実験の
犬という材料を用いるのは疑問である。犬の歯は尖っているのであるが、唇とか頬を
めくってみると大概、舌が歯の間に挟まっているいるの見ることが出来る。走る時も
熱ければ舌を出しているのだが、歯の上に舌が載っているはずだ。だからかみしめる癖とか
歯ぎしりもないはずである。歯が尖っているがゆえに、かみ合わせると歯は反対の顎の
歯肉に食い込みそうである。咀嚼は臼磨運動ではなく丸呑みに近い。要するに上下の歯が
接触する時間はごく短いのであるから少々かみ合わせが高くても犬にとってはそう問題が
ないと思われ、骨も影響を受けにくいと思われるからである。
< 前のページ | 全 [2] ページ中 [1] ページを表示しています。 | 次のページ > |