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樋状根の根管充填2016.03.22 Tuesday
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JUGEMテーマ:歯の健康
下顎第二大臼歯に多く見られる、根管形態であるが、頬側の2根管の空洞が
つながっていて、断面があたかも樋のようになっている場合に樋状根と
言われている。この樋状根に根管充填をするときに、CTおよびマイクロスコープを
用いた場合に点数が400点加算されることになった。
ルーペで見ることが出来るし、治療器具の感触などでも感じ取れる
ことだが、今回の算定要点は違和感を覚える。新点数の採用は
うれしいことだが、高価な器具により歯科医院の差別化を図ろうと
している感じだ。
質問コーナーでの回答者が、意気揚々と取り上げる人が出るだろう。
医院の宣伝に繋がるからである。
当院には、CT ・マイクロスコープはない。
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インプラントと骨造成2016.03.18 Friday
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上顎前歯の歯を失って、すぐにインプラントを出来た人と、別な人で抜歯後骨造成剤を入れて抜歯過保護を行いその後骨造成を行ったが、いまだ十分な骨が出来ていない人が本日来院した。その差は何であろうか。後者の歯は長いこと瀰漫性の炎症を続けたために、抜歯窩周囲の骨が硬化して通常の骨とは異なる状態であった、というのは、抜歯の時に歯と骨とが癒着していて難儀したからである。骨もへそを曲げるのであろうか。
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インプラントで咬合挙上2016.03.17 Thursday
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JUGEMテーマ:歯の健康
昨日最後の患者さんは、インプラントの型取り(印象)であった。
ツゥピースインプラントでは、トランスファー印象という方法で型取りをする。
骨の中のフィクスチュァーの状態を移し取るので、 トランスファーというわけである。最後臼歯を失ったときは、偏移した(咬合低下した)下顎の
位置をインプラントでなければ戻しきれないということは、度々報告しているところである。 あるいは、変位が進んでいくのを抑えるのも、難しいことで、
義歯などでは到底無理である。 唯一可能なのはコーヌスによる多数歯支台による
テレスコープ義歯であるが、一般の歯科医には 最難関コーヌスならぬ
コースである。咬合挙上しながらの作成などは、望むべくもない。
下顎変位を理解している歯科医は少ない。咬合挙上をすると、全額治療をしなければならない などと説明する、大学関係者がいるくらいで、
情けない話である。他院でのインプラントを60本 以上診ることを重ねてきたが、
いまだ咬合高径を保った咬みあわせのインプラントにはお目に かかっていない。
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咬み締めはインプラントの大敵2016.03.16 Wednesday
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JUGEMテーマ:歯の健康咬み締めはインプラントの大敵である。インプラント周囲の骨が溶けだしたケース。
仕方がないので、土台(アバットメント)に取り付けたクラウンを外して様子を
見ているのであるが、本日のレントゲンでは少しずつ骨が回復しはじめている。
明らかに咬み締めが原因なのである。
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インプラント埋入手術にCTデータは必須か2016.03.15 Tuesday
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JUGEMテーマ:歯の健康歯の相談サイトでCT は必須であると感想を述べられた回答者がいた。
インプラント専門医制度では、CTが備えてあるか、購入予定であるとかの
条件はない。いつも書いているように、どうしても必要なときに
撮影すれば良いのである。埋入予定の顎堤の型を取ることでも骨の
形態は予想がつくし、歯肉の剥離をすれば骨が見えるし、解剖学的特徴を
隅々まで知っていることでもある程度把握できる。知識と経験が大事であると、
添えられているが、そのとおりであって、レントゲン読影での判定とで
すればよく、すべてCTが必要というわけでもないのである。
当院にはCTがない。インプラント専門医でないことも何回か書いた。
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咬合治療が出来るか 咬合平面板2016.03.11 Friday
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総義歯制作には必須の器具であるが、咬みあわせのチェックにも有用である。
上顎歯列の高低を調べるのに重宝している。咬合治療を掲げているところでは、
必要な器具であるから、これをそろえていますかと尋ねるのも、そこが
咬合治療が出来るかどうかの目安になるかもしれない。当院では必須の器具である。
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昨日の続き2016.03.11 Friday
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上顎の咬合平面を整えたうえで人工歯を排列した義歯を制作、
下顎は前歯のみを排列し、咬合面は平らな状態をプラスチックで作り、
人工歯を取り付けない、この状態で使ってもらい、下顎の変位を検出しながら、
プラスチックの部分を削ったり、足したりして調整します。落ち着いたところで
人工歯を取り付けます。
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難しい総義歯の咬合2016.03.10 Thursday
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全ての歯を失って、他院で制作の総義歯を入れていたのであるが、自院で再制作することになった。この様なときは、上下顎の咬みあわせが安定した状態ではないと思わなければならない。咬める総義歯を作るには、上下顎の関係で、整形外科学的に安定した状態でないと、実際にものを咬もうとした時に咬み切った最後の瞬間では、その位置にずれを生じることになるから、義歯が安定せずに揺れ動かされて痛みを感じるようになってしまう。このような顎のずれは、現段階では、機械類で検出して具体的に数値化することはできない。ではどうするか、明日にでも。
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咬みあわせ治療が出来るか22016.03.07 Monday
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常に書いてきていることだが、咬合高径の低下が起きやすいということである。その他に、歯列不正などにより、咬みあわせの整形外科学的な中心がづれていることがある。前者は、上下の、後者は左右のずれないしは回転と言ってよいだろう。このことは下顎の変位をきたしているということなのであるが、一般的には説明されることは少ないはずである。要するに歯科医が、下顎の変位に気が付いていないあるいは、そのことと関連している整理された咬合に関する認識を、持っていないということである。咬みあわせ治療にあたって、下顎の変位を悦明出来るかが、カギである。
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